第2世代Maxwellの登場で市場が一変

2014年のビデオカード市場は、前半は目立った変化が乏しかったものの、後半から一気に動きを見せ始めた。ついに「ワットパフォーマンス向上」へ大きく舵を切った新世代のGPUがメインストリームクラスにも投入されたのだ。 現状維持”のAMDと“大改革”に踏み切ったNVIDIA これまで動静が常にリンクしていたAMDとNVIDIAだったが、2014年はAMDとNVIDIAの取り組みに明確な温度差が見られた。家庭用ゲーム機で巨大なシェアを獲得したAMDの2014年は動きが乏しい。4Kゲーミング時代への足掛かりとなる2GPUを備えたウルトラハイエンドモデルの「Radeon R9 295X2」を投入したものの、発表当時で30万円近い超高額製品のため、一般ユーザーには縁遠い存在。省電力機能やTrueAudioなどを実装した「R9 285」はGTX 760対抗となる期待の新コアのチップだったが、製品の価格が高いこともあって盛り上がらなかった。  これに対しNVIDIAは高性能GPUの最大の欠点“ワットパフォーマンス”の改善に挑戦する「Maxwell」アーキテクチャを投入。結果的にこのアーキテクチャが2014年の業界を牽引したと言っても過言ではない。第1世代Maxwellは比較的な低価格ミドルレンジモデル「GeForce GTX 750/750 Ti」のみだったが、9月に発表した第2世代Maxwellはハイエンドモデル「GeForce GTX 970/980」として投入。メモリ圧縮や共有キャッシュ強化、新たなアンチエイリアス技術(MFAA)投入により、従来よりも小規模の回路で高い性能を確保しつつTDPを大幅に削減するという大改革を成功させた。 参考:【本文】 ▶︎ http://akiba-pc.watch.impress.co.jp

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